2023年(癸卯年)の予測と評価

2023年2月4日(立春)より,癸卯年がスタートしました。

干支学および四柱推命により,2023年はどのような運気が流れているかを分析してみます。

※実際に関連すると思われる出来事を朱書きで随時追記しています。

性格,仕事(適職),恋愛(結婚),健康などの生まれもった貴方の人生の設計図も,四柱推命で具体化できます。もし,興味を持たれましたら,商品販売で鑑定も承っていますので,ぜひお試しください。 

 

癸卯年(みずのとう)を流年から鑑定

 

癸:万事筋道を立てて物事を考え,処理していく。それを誤ると混乱し,ご破算にならないとも限らない。

卯:いばらやかやは,茂って,根がはびこって,こんがらがるとどうにもなりません。

よって,癸卯の年は,何事も筋を通して進めれば,繁栄に向かうが,誤ると混乱,動乱して,ぶち壊し,ご破算になる時期となります。

 

また,癸卯は,水生木の相生の関係であり,卯木が暗示する陽気がいっそう活発になります。

卯木酉金の相剋の関係がいっそう顕著になり,卯木の特有の人為的な災害が発生しやすい運気です。

また,活発な卯木の気運は,人に関連する職種の活発さを示しており,人件費の上昇,すなわち,インフレ傾向が明確に表れると考えられます。

国,人が対立しやすく,うまく融合できれば平和的な協調関係が生まれるが,うまくいかなければ,問題に発展しやすい時期と言えます。

 

世界の中の日本を四柱推命で鑑定

 

2023年の日本の立春は,国立天文台の発表によると,2月4日11時43分になります。

その日時,時間を2023年の日本の誕生日・時間として,四柱推命の命式を以下の通り立てました。

(単年度のみを鑑定するので,大運は特に考えていません)

 

時柱は日本の立春時間としており,年柱,月柱,日柱は世界と同じで,時柱は日本特有のものとなり,「世界の中の日本」の命式を立てています。

 

日柱,時柱の天干の癸,戊は,干合で火の要素が生じますが,年柱の天干に癸があることから,癸→丁,戊→丙といった化火格への置き換えまでには,至らないと考えました。

 

よって,日干の癸が基準となり,命式の身強,身弱を判断します。

日干と比和,相生となり,エネルギーを注ぐ,「水と金の気運」が地支にありませんので,本命式は身弱の命式と判断できます。よって,喜神は「水と金の気運」,忌神は「木,火,土の気運」となります。

特に良い気運である用神は,大過となっている「木の気運」を剋してくれる「金の気運」と考えます。

一方,忌神の中でも特に悪い気運であるのは,先述した日柱,時柱の天干の癸,戊が「火の気運」を帯びていることを考えると,大過が著しい「火の気運」があまり良くない気運と思われます。

 

さて,以上のように,喜神(用神),忌神を立てて,癸卯年の2023年2月~2024年1月の運気を看てみます。

 

2月~6月は,忌神である「木,火の気運」が続きますので,あまり良い時期とは言えません。

特に2月と6月は,命式中の月柱,日柱と同じ干支となり,大過がさらに増しますので,注意が必要です。

7月の己未月は,評価を△としましたが,巳午未の三方局火の支合で,「火の気運」が強まるので,あまり良くないかもしれません。己土,未土と,閑神の「土の気運」と看た場合の評価が△ということです。

※3月:宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケット「H3」1号機の打ち上げが失敗

※4月:沖縄・宮古島周辺で陸自ヘリ事故

※4月:岸田首相演説会場に爆発物投げ込み

※6月:株33年ぶり3万3000円超

 

8月~12月まで喜神である「金,水の気運」が流れるので,良い時期になるのですが,8月は申寅の冲,9月は酉卯の冲,11月は亥巳の冲,12月は子卯の冲が形成されるので,喜神の気運が弱まってしまい,素直に喜べない時期になるかもしれません。

※9月: ガソリン価格が過去最高になるなど、様々な商品の物価高続く

※11月:各地でクマ被害、死傷者過去最多

※11月:米軍オスプレイ、屋久島沖で墜落

※1月:能登沖地震

※1月:羽田空港の航空機衝突事故

 

そのように考えると,1年を通じて今年はあまり良くないようです。

 

木は,人に関連した業種を示しており,人材派遣業,ホテル,建物(戸建て,マンション),農作物,林業,パルプ,繊維,運送,貿易,音楽関係,旅行関係,医療関係,ハンドメイドの業種などを示します。

 

火は,電気やガスなどを含めたエネルギー,航空,金融,証券,エンターテインメント,芸能,マスコミ,ファッション,デザインなどを示します。

 

「木,火の気運」は共に,2023年は忌神であることから,これらの分野には,あまり良いとは言えないことを暗示しております。昨今の資源価格の高騰で,電気・ガス料金の値上げが顕著であり,春闘ではベースアップが叫ばれます。これらのインフレ現象が,6月頃まで続きそうです。四柱推命で示される時期は,だいたいそれくらいと見ますので,前後1ヵ月くらいに,早まったり,遅まったりしますので,そのように考えてください。

 

また,「金,水の気運」が喜神であり,特に「金の気運」が四柱推命で最も重要な用神となります。文明の利器を示す通信業界,家電,貴金属が好調と考えられます。また,昨年から続く,インフレも,貴金属や鉱物,家電,石油関係が好調な年ですので,まだまだ続きそうな運気になります。家電+自動車から,電気自動車EVの進展も見られるでしょう。

 

金は金融業,時計・貴金属・宝石商,銀行,保険会社,金属・鉱業,通信電話業(パソコン,携帯),電気関係(家電),自動車産業,航空機産業,警察・自衛隊,医師(外科)など,といった技術によって生まれた文明の利器に代表される産業です。

 

 

水は,人を育てる業種,教育関係,師や士のつく知的職業,飲料(水商売),水産業,漁業,水産業,サービス業,接客業などです。音楽関係,漫画家,アニメーター,ゲーム,医師(産婦人科),ギャンブラー,石油関係,塗装業,クリーニング関係,消防士,観光業なども含まれます。

 

株価は予想が難しいです。先述した人件費の上昇,昨年から続く原油などの資源の高騰から,インフレ圧力が強く,特に前半は継続的に物価上昇が続くことが予想されます。海外では,人件費が重荷になり,リストラが始まりつつあります。

株価が「火の気運」と考えれば,忌神で不調な気運との予測になるのですが,単純に五行の金,すなわち,「金の気運」と見れば,用神で好調と看ることになります。株価と実際のお金が両立することは,必ずしも起こることではないと思われるので,インフレの時勢と「火の気運」の忌神を合わせると,株価の上昇はまだ先になると考えました。

 

※投資判断は難しいです。くれぐれも自己責任の範疇でお願いします。