ASD管理職のライフハック6 「すみませんは禁句」

1.人から見下されない外見を形成しよう

 

私は大学時代から,頼りない人として見られていました。

そして,会社で部下なしの管理職である今においても,①上司から自信がなさそうで,②発言が少ないことから,何も考えていない,さらには,やる気がないとのレッテルを貼られているようです。

 

②に関しては,これまでブログで記載したように,ASD傾向からくる聴覚情報処理能力の問題,長期記憶の毀損や相手の思考回路の理解に時間がかかること等から,コミュニケーション,議論などのブレスト的な意見交換の場面で,それらの能力が優れた人から出遅れ気味になることが原因と思っている。

(確かに,やる気がでない理由は他にもあるのだが,ここではそれは述べない)

 

ここでは,①の上司(周りの人)から自信がなさそうに見える問題について,考えを記載したい。

 

この自信がなさそうにしているのは,管理職としては決定的な欠点になる。

 

なぜなら,自分が従って,一緒に働くべき上司が自信がなさそうにしていて,頼りないと感じさせてしまうと,部下がその上司を信頼できず,上手くいかない経験を通じて,あげくのはてには,その上司を見下してしまい,指示を軽く見て,最終的には,業務遂行上,不可欠な内部統制がとれなくなってしまうからだ。

 

実際に私がこのような経験をしてきており,まだ,この課題の明確な解決策を見つけられていない状態でした。

 

そして,最近,この課題を乗り越えられるかもしれない有用な情報を得たので,忘れ防止の意味で,まとめておきます。

 

同じような悩みが予想されるASD管理職の方は,ぜひ参考にして頂けると幸いです。

 

さて,我々が周りの人から見下されないために,必要なスキルは以下の3つです。

 

①「すみません」と言ってはいけません(禁句)

②  自分を卑下してしまう人は,周りから卑下される(心理学の結果)

③   人からの依頼は軽々しく,引き受けてはいけません(テイカーの搾取対策)

 

2.「すみません」と言ってはいけない(禁句)

 

すみません。

 

これは私の口癖です。思い起こせば,小学生くらいからの口癖だと思う。

 

そして,大学時代は居酒屋のバイトで,店の運営でリーダーを任せられる人といった話題で,○○くんは「自信なさそうで,頼りないよね」と女性の先輩に言われていたことを思い出した。

 

おそらく,そのことで自分は深く傷ついており,30年近く経った今もなお,忘れられない出来事になっているのだと思います。

 

話は戻り,この「すみません」という口癖が,その人の外観(見た目,印象)を毀損させる最大の悪習慣であったようだ。

 

自分は謙虚さを示しているつもりであっても,周りの人は,「すみません」を連発する人を頼りない人として,レッテルを貼って,見下してしまうようなのです。

 

世の中の約75%の大多数の人たちは,そのように「すみません」を連発する人間を低く評価するようである。

 

残りの25%の人たちは,自分と同じ「すみません」連発人間に位置しており,社会的には弱者であり,自分のサポータにはなりえない図式である。

 

要はある程度の年齢を超えたら,「すみません」という言葉の影響をよく理解して,ここぞと言う時以外は使ってはいけない”禁句”として,扱わなければならないということである。

 

この「すみません」はナイフのような凶器であり,使うたびに自分自身を切りつけているのである。

 

そんなイメージをもつことが大切であり,我々は「すいません」という言葉と決別する必要がある。

 

これだけで,支配欲の強い50%くらいのテイカーを調子ずかせない効果はあるだろう。

 

確か,昔読んだ斉藤一人さんの本でも,人は自信満々の人間が好きで,ある程度の年になったら,

人に頭を下げてはいけないと書かれていたことを思い出しました。

 

誰にでも頭を下げる社長は頼りなく見えて,そんな社長についていかなければならない部下は不幸だと述べられていた。

 

本当に社会的に偉大な地位を確立した人だけが,謙虚さからの頭を垂れることが許されるのであり,伸び盛りの我々は「頭を垂れて,すみませんと誤っている暇はないのである」。

 

そんな結論に至りました。

参考となった方は,「すみません」と1回いったら,500円玉貯金をするなど,悪習慣の改善に一緒に取り組みましょうね(笑)。

 

こんな決意をしながら,ここ数時間でも「すみません」を3回くらい言っている。

 

口癖は怖いものである。本当に強い意識で「すみません」を禁止する必要がある。

 

なお,代わりに使うと良い言葉は「ありがとう」です。

 

3.自分を卑下する人は周りからも卑下される

 

2つ目ですが,心理学研究の結果,褒められた時に,「とんでもない私なんてまだまだです」と自分を卑下する人間は,自分が自分自身を扱うように他人からも卑下されるといった法則があるそうです。

 

謙虚さと卑下することには,深い溝があるようです。

 

先に述べたように謙虚さは,伸び盛りの人間に不要なもので,十分に成長した後に発揮すべき性質である。

 

それで,自分自身を卑下することが,周りからの「自信がなさそう」「頼りがいがなさそう」との評価につながるのであれば,取るべき態度は,「自信満々感」を醸し出すことである。

 

人は「自信満々な人」が好きなのである。

 

部下を持つ管理職の人間は,「自信満々」であることが求められる。

 

もう少し言えば,本当に「自信満々」であることよりも,「自信満々」であるように見えることが大切なのである。

 

要は見かけ上(外観上),雰囲気が自信満々であれば良く,まずは雰囲気だけでも自信満々になることである。

 

 

4.依頼は軽々しく,引き受けてはいけない

 

最後に,依頼は軽々しく引き受けないということも,印象上,大切である。

 

世の中の約60%の人々は,テイカーと呼ばれる搾取型の人間である。

 

搾取型とは,いつも依頼できる人間を探しているタイプである。

 

そのような搾取型の人間に,依頼されていつも引き受けていたら,自分の時間を軽視されるということである。

 

すなわち,相手の時間を軽視して,なんでもかんでも,簡単に依頼してきて,自分が潰されていくという悪循環に陥る可能性があるということである。

 

この点は私の対策は以前からはっきりしており,自分の業務を常にリスト化して把握しておき,何か頼まれたら,あれこれが終わらないとできないと言っておき,あなたの依頼はすぐに出来ないと間接的に言うことにしている。

 

私は家にまで仕事は持って帰らない主義である。よって,残業を含めたトータル時間を考えて,会社内で終わらないと思えば,仕事は引き受けないようにしている。

 

だが,テイカーが上司等の権限者の場合は,難しい。

 

そんなものはすぐに終わるとか,業務指示とかで,断るのが困難になる。

頭の回転の早い人や記憶力の良い人は,その仕事の無意味さを述べることによって,その業務自体を否定して,仕事を引き受けないようにしているようだが,頭の回転が遅く,記憶力に問題のある自分にとって,権限者からの依頼,指示を断るのは,現段階では難しい・・・。

 

課題は残るが,世の中はあなたの時間を搾取しようとする人が大半であることから,頼まれた事は基本的に断るのがベースである。

 

頼まれそうになっても,自分は容易に引き受けないといった心構えをもって,相手に対峙することが求められる。確かに,優秀な人は,周りからの依頼はほとんど受け入れてはいないではないか。評価につながる上司からの依頼にも食いついて,容易に受け入れていない。

 

自分の時間は安くない。そんな安請け合いはしない。そんな考えが会社員だけでなく,フリーランスにも求められる基本スタンスであるようだ。

 

周りを見渡してほしい。確かにそうではないか・・・(笑)。

 

愚痴混じりのブログになったかもしれませんが,今回のブログには,私とって,目からウロコに値する内容であったと思っている。

 

①すみませんは禁句,②自分を卑下せず自信満々の見た目を作り出す,③依頼は安請け合いしない,これら3つは,ASD管理職にありがちな事柄で,あなたと言う人間を大切にするためにも,部下から信頼された上司になるためにも,すなわち,出世して人をマネジメントする立場になるためにも,本当に大切な内容であると思う。よかったら,参考にしてくださいね。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!