通変星「偏財」の概要と行運の影響

 

(偏財の概要)

 

偏財は,日主が剋する五行で,日主と陰陽が同じものです。

自分が剋する,支配し管理することから財産という意味になります。

ただし,偏財の場合は,流動的な財産です。つまり,お金を使って遊んだり,飲食を楽しむわけです。

悪く出ると散財,放蕩,取らぬ狸の皮算用となり,先のことあてにします。

善良で気持ちの広い人です。弱気を助け,困っている人や他人の面倒をよくみます。

おだてに弱い面,周りから1目おかれたいと思っている点もあります。

判断力を供え,瞬間瞬間における判断力は早くて的確です。

冒険や新しいことが好きで忙しければ忙しいほどパッパッと閃くのです。

人間関係では父親,養子といった人物,男性の場合は愛人を表しています。

 

 

(大運または流年に偏財が巡ってきた時)

 

身強の人か偏財が喜神となる人にとって,営業成績が上がったり,株や投機等によって大金を手に入れたり,事業の結果が出てくる時になります。

気持ちは外に向かいます。

自分のやりたいことに挑戦,思わぬ援助者が現れ,独立成功のチャンスを掴む幸運期となりますから,社交の場にはマメに顔を出すようにし,友人や部下の世話も面倒がらずに引き受けると良いでしょう。

しかし,この時期は交際も自然と多くなりますので,それに伴う出費もかさむこととなるでしょう。

進財,発展の時期ですが,前進することばかり考えずに守るということも考えないと足をすくわれることもありますから注意が必要です。

男性にとっては,異性の友達と知り合うチャンスが増えますし,結婚にも発展しやすい時期です。

 

身弱の人か偏財が忌神になる人にとっては,浮き沈み成敗の激しい時期となり,うまく成功を収めたかと思えば,思いもよらないことで足をすくわれて倍のお金が出ていくことにもなりかねません。

とにかく,金銭的に苦労しやすい時期です。これは仕事が思うように行きにくいということでもあります。

計画の挫折や進学の断念,進級,昇進の失敗という意味も出てきます。

その他に,急な体調の変化や事故・トラブルにも遭いやすいので注意が必要です。場合によっては,父親か母親に影響がでることもあります。

浮気がばれて家庭に波風が立ったり,失恋の憂き目に遭うこともあります。

 

ただし,身強・身弱を問わず,本命・大運・流年との間で干支の合,冲剋等がある場合は,この限りではありません。