通変星「食神」の概要と行運の影響

(食神の概要)

 

食神とは,日主から洩れる五行で,日主と陰陽が同じものです。

親のもつものが子供に伝わっていくように,日主の気が洩れて受け継がれることから,伝達,継承するという意味が出てきます。

表現の星であり,キーワードは行動力,実践,発散しようとする心理であり,表現の星がないと行動力が劣ることになる。

伝承することは表現することでもありますので,ダンスや歌,舞踊,情報,マスコミ,芸能を意味します。

温順で柔軟性があり,偏りのない考え方が特徴です。気持ちも考え方も広い人で,他人との和を重視して計算ごとを持ち込みません。

人間関係では,学生,目下,女性の場合は子供という意味になります。

 

(大運または流年に食神が巡ってきた時)

 

身強の人か食神が喜神となる人にとって,この時期は順風満帆の好調の時となります。

特に,企画・研究の仕事に携わっている人にとっては,その結果が認められるでしょう。あるいは,新しいプロジェクトを計画・推進していくのに良い時期です。

 健康面も良好で,金運もまあまあです。

気持ちの中に余裕が出てくる時期で,音楽や美術に興味を持ったり,グルメにはまったりする時期です。この時に浮かんだアイデアを実行すると財を得るチャンスともなります。

恋愛面でも喜びごとのある時期で,男性・女性ともに新しい異性と知り合ったり,今までただの友人と思っていた相手との仲が急に進展することもあるでしょう。

女性にとっては懐胎したり出産しやすい時期となります。

 

  

身弱の人か食神が忌神になる人にとっては,考えていることがなかなか計画通りに運びにくく,悩みの多い時となるでしょう。

イライラしやすくなったり,仕事に集中できず疲れやすくなります。

神経を使いすぎて病気にかかりやすい傾向もあります。

それから法律的なトラブルや訴訟事に巻き込まれやすい時でもありますので,十分な注意が必要です。

女性にとっては,恋人や配偶者と口論やトラブルが生じやすいことを暗示します。

 

ただし,身強・身弱を問わず,本命・大運・流年との間で干支の合,冲剋がある場合は,この限りではありません。