正官が喜神・用神・忌神となる人の性格

正官が喜神・用神となる人

 

・誠実で温和な人柄とともに信用や体面を重んじる自尊心の強い人です。

・女性では,優しく献身的な性格となりますが,ちょっと気の強い点が目立つようです。

・一度引き受けたことや約束したことは必ず守り,地位や体裁を重んじますので,「君子の交わりは,淡きこと水の如し」といった人間関係を築いていくことになります。

・忍耐強くて目標達成のためにはひたすら我慢し,頭の回転が早く,物事をよくわきまえた人となります。

・円満な性格で争いごとをあまり好みません。

・約束もきちんと守り,几帳面で正義感に溢れた人です。また,仕事でも私生活でも何か事を始める時や名指しで任された時以外はかえってなおざりにする傾向があるようです。

・金銭に対しては倹約を心がけ,経営的手腕も優れていますが,規則や組織を重視しすぎて融通性に欠け,大きな魚を釣り損なうこともしばしばあります。

・目標に向かって自分を制しながら,努力していきますので,周囲の人達から信望を得ることができるとともに,運にも恵まれてきます。

・ただし,正官の隣に傷官がある場合,これらの福分は減じられます。

・身強で正官が喜神となる人では,他に財星が加わると温厚で誠実な性格になり,一歩一歩計画を進めていきます。

・生まれや育ちの家庭環境にも恵まれているものです。

・女性の場合に正官が喜神,用神として作用すれば,理想の男性との結婚ができます。あるいは,本命の日支に正官があって,天干と地支のそれぞれに偏財星か正財星がある場合には,配偶者となる人は社会的に地位も高く他人からの信望も厚い男性です。そして,自分も夫を助けてより良い家庭を築く努力をしますので,まさに夫婦婦随の他人も羨む仲睦まじい夫婦となるでしょう。

 

正官が忌神になる人

 

・本命に偏印,印綬の助けがなければ,短所が目立ってきます。

・頑固で融通がきかないうえに,優柔不断なところがあり,いざというときにはなかなか決断をせず,ついチャンスを逃してしまう人です。

・神経質で細かい性格なのに,ものごとを細心,緻密に行うことができない大雑把な人となります。

・もしも,本命の地支に正官があって,天干にも偏官か正官が透り,その他にも食神や傷官があれば,剋洩交集と呼び,職業を転々としたり,会社の経営者なら不渡手形を受けて倒産の憂き目に遭ったりするなど,何かと浮き沈み変転の多い人生を送りそうです。大運か流年で偏印,印綬の助けが巡れば別です。

・女性にとっては異性とのトラブル,結婚の問題が起こりがちです。感情のまま動かず,よく考えて慎重に行動することが必要です。