クスッと笑える小話_8日目

 

(言われた言葉を解釈してみた2)

スポーツクラブの入会申込書に「いままでの最低体重」という欄があった。「3500グラム」と書いておいた。

 

バイク好きの友人は「バイクがあれば他に何もいらない」といい,「ガソリンはどうするの?」とつっこまれていた。

 

車にあやうくひかれそうになる経験をした。母に「本当に危なかったよ。もしかしたら,今日は私のお葬式になっていたかもしれないよ」というと,母は「バカねぇ。今日死んだらお葬式じゃなくてお通夜だよ」と言われた。

 

反抗期になった4歳の息子は「やだ」ばかりいうので「ちゃんと返事しなさい」としかると,真面目な顔で「やだでございます」と返事した。

 

(矛盾)

学校でアンケートをやらされた。名前は記入しなくてもいいと先生に言われたので,先生の悪口やいつも思っていることをいっぱい書いてやった。ところが,先生は出席番号順にアンケートを回収していった。

 

毎日かならず病院へ行くうちのおばあちゃんが,ある日電話で,「今日は風邪をひいたので行けません」と言っていた。

 

適性検査で「ちょっとしたことですぐに考え込んだりしますか」という質問に,友人は10分以上考えたあげく,「いいえ」にマルをつけた。

 

(不毛な一言)

姉といっしょに寝ている私は,よく「どっちが早く寝るか,競争だ」というが,勝負の結果はいつもわからない。

 

朝の会話。母「忘れ物ないの?」私「学校に着いてみないとわからない」。この会話が何年も続いている。

 

友人は「俺は右の鼻の穴が左にあって,左の鼻の穴が右にあるんだぞ」と自慢した。

 

遺伝子学を専攻している友人が「子を産まない人の子は,絶対に子を産まないそうだ」と教えてくれた。その場は納得したが,あとでよく考えると馬鹿らしくなってきた。

 

(おっしゃるとおり)

ゴキブリホイホイの粘着板の真ん中あたりにゴキブリがひっかかっていた。母は「よくここまでたどり着いたわね」と感心していた。

 

私の母は,同窓会に行くのに若づくりし,父に「同級生に歳をごまかしてどうする」と言われていた。

 

某ネット広告に「1万円送れ,儲け話を伝授」と出ていた。さっそく送金すると,返事がきた。「私と同じことをしなさい」だとさ。

 

 

(変な店員)

試供品を配るおねえさんいわく,「持ってって,もってって。買うと高いのよ」買ってほしいのかほしくないのかがわからない。

 

電気屋のチラシに「他店より1円でも高い商品は,お気軽に係員にお申し付けください」とあった。ある日,私が店員に「これ,あの店のほうが安いんですけど」と言ってみると,店員は「そうですか,すみません」とだけ答えた。

 

屋台で買ったたこ焼きにタコが入っていなかった。おじさんに文句を言うと「お客さん,メロンパンにもメロンは入っていませんよ」と言われた。

 

ペットショップで店員さんに「うさぎの寿命はどれくらいですか」と聞くと,「無理をしなければ10年くらい生きますよ」と言われた。無理って何だろうか。

 

露店で野菜を売るおじさんが,「今日はわいの誕生日や。まけとくで」と叫んでいた。数日後,おなじおじさんがおなじ場所でおなじことを言っていた。

 

出前が遅いので電話したら,「いま出ました」という答え。しばらくして,出前を持ってきた人は電話に出た人を同じ声だった。

 

「石焼いもー」というマイクの声が流れた。つづいて,「押さないで,一列に並んでください」というので,外を見てみると,おいも屋さんのほかに誰もいなかった。

 

英会話学校から勧誘の電話があった。「興味もないし,お金もないし,暇もない」と言って断ると,「そういう方にぴったりの講座ですから」と。そんな講座あるもんか。

 

(宣伝にひかれて)

私の友人の住むマンションには,リバーサイドハイツという立派な名前がついている。そのすぐ前には,ドブ川が流れていた。

 

私の住むアパートは坂を登りきったところにある。不動産屋が言っていた「徒歩10分」とは下るときの時間のことであった。

 

「優秀台」と書いてあるのにちっとも入らないパチンコ台があった。隣に座っていた人が「そこは店のためによく稼ぐから優秀台というんだよ」と教えてくれた。