電験_送電線No.11_四端子定数と調相設備の運用( 1 種 送配電−昭和 61年−問題 2 )

 

 

 抵抗分を無視した四端子定数が A=D=a,B=jb(Ω)及びC=jc(S)である2つの送電線路が上図のように直列に接続され,その接続点及び受電端に調相容量が任意に調整できる調相設備を設置して,送電端電圧及び受電端電圧が等しくE(kV)に保たれている。

 

この場合,次の問に答えよ。

 

(1)接続点の電圧もE(kV)に保ち,その電圧と受電端電圧の位相差がθ(rad)のときの受電端の有効電力P1(MW)を求めよ。

 

(2)接続点の調相設備を開放し,送電端電圧と受電端電圧の位相差角がθ(rad)のときの受電端の有効電力P2(MW)を求めよ。またP1は,P2の何倍になるか。

 

(3)(1)の場合に必要な接続点における調相容量(MVA)を求めよ。

 

○解答


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コメント: 3
  • #1

    yuji (水曜日, 22 12月 2021 22:17)

    良いサイトを発見でき、喜んで視聴しております。小問1、2については解答通り解くことができました。しかし小問3については、送電端ー中間と中間ー受電端の電圧相差角が共にθであることが理解できず、解くことができませんでした。
    他の過去問にも小問3のような解答方法(考え方)がなかったため、今回の動画は大変参考になっりましたが、電圧相差角が共にθになる理由が勉強不足のため全くわかりません。すみませんがご教示いただけないでしょうか。四端子定数が等しいこと、また電圧の大きさが等しいことが理由なんでしょうか?

  • #2

    hiro (木曜日, 23 12月 2021 05:17)

    コメントありがとうございます。
    おっしゃるとおりで,中間点の電圧を基準電圧として,四端子定数が前後で等しい,すなわち,送電線の抵抗やリアクタンスが等しいことから,基準点から送電端をみると位相はθ進んでいて,受電点をみると位相はθ遅れていることになります。
    位相差は送電線のリアクタンス,すなわち,送電線のインダクタンスとキャパシタンスの大きさが影響しますからね。

    このような考え方は1種の問題で時折,出題されるようですね。類似問題も以下のURLで紹介していますので,よかった一緒に整理しておいてくださいね。

    https://www.pc-reuse-shop.com/2021/11/24/%E9%9B%BB%E9%A8%93-%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%AE%A1%E7%90%86no9-%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E3%81%AE%E9%80%81%E9%9B%BB%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E3%81%A8%E9%9D%99%E6%AD%A2%E5%BD%A2%E7%84%A1%E5%8A%B9%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E8%A3%9C%E5%84%9F%E8%A3%85%E7%BD%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E9%9B%BB%E5%9C%A7%E7%B6%AD%E6%8C%81-1%E7%A8%AE-%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E7%AE%A1%E7%90%86-%E5%B9%B3%E6%88%9012%E5%B9%B4-%E5%95%8F%E9%A1%8C3/

  • #3

    yuji (土曜日, 01 1月 2022 23:19)

    早々のコメント、ありがとうございました。
    今回の問題で、試験問題から得られる知識は大変有益だと痛感致しました。
    昨年受験した2次試験は完全に不合格なので、今年11月合格を目指して頑張ります。
    またいろいろと質問させていただきます。
    その時はご教示宜しくお願い致します。