こんにちわ。
今回はASD管理職ライフハックパート4で,①部下の特性,経験に合わせたリーダーシップ(指示型,提案型,援助型,委任型),②知っていることを質問して考えさせる,伝達前に質問して関心を高める,指示を質問に変えてみる,③報連相のタイミングは事前に設定しておくことで,部下からの情報収集が容易になる,について紹介します。
ASD管理職は,生まれながらの聴覚または視覚情報処理が弱い器質をもっており,定型発達者と比べて,コミュニケーションが不得手な傾向があります。
聞いたことの理解が遅い,見た情報の理解が遅いとなれば,コミュニケーションはたいへんなのは当然ですよね。
ただし,リーダーになってしまった?ASD人は,担当者時代とまったく異なる考え方がなかなかできないことから,部下からそっぽを向かれたり,苦情を言われたりと何かと大変です。
そんなASD管理職のリーダーとしてのライフハックについて,紹介させていただきます。
➀部下の特性,経験に合わせたリーダーシップ(指示型,提案型,援助型,委任型)
アメリカ人等の海外のビジネスマンにあって,日本人ビジネスマンに不足しているスキル。
これこそリーダーシップです。
リーダーシップを使いこなせるビジネスマンはどこに行っても食うには困らないと個人的に考えています。
それくらい重要なリーダーシップにいくつかの型があるのを知っていますか。
自分は全ての人に指示型で接した結果,ベテラン勢からそっぽを向かれて,その影響で若手からもそっぽを向かれて,厳しい環境で自分のマネジメント能力に自信を失った苦い経験があります。
言うことを聞かない部下を「切る」と言うほど勢いがあったものが,逆に周りの人達から自分が「切られる」という泣きたくなるような体験をしてきました(切られた経験から,関係を切るといった言葉は軽々しく使うものではないことを感じました)。
リーダーシップには4つの型があります。
1つ目は指示型。
これは基本的な型で,わかりやすいですね。若手や経験の少ない人を対象としたもので,明確な指示を出すことでやることが分からない若手等はありがたいと感じて上司としての信頼が得られます。
注意としては,型を知らないASD管理職は,誰に対してもこの型を使いがち。これが人間関係を崩壊させるので注意が必要ですよ。
2つ目は提案型。
これは経験をある程度もち,やり方を自分で決定できるような中堅社員へのリーダーシップです。
上司は方法を提案します。「こう言う方法もあるんじゃないか」「これどう思う」などと選択肢を示しますが,方法を決定するのは相手になります。
相手の自尊心を大切にしつつ,仕事を遂行する方法になります。
3つ目は援助型。
十分に考える力があり,仕事を遂行する能力がある中堅社員へのリーダーシップであり,迷っていて仕事が進められないような状況で,方法を示すのではなく,質問して意見を引き出して,励まして部下のパフォーマンスを高める型になります。「それでいいと思うよ,やってみなよ」等と援助,支援側にまわります。
答えをほしいのではなく,放置されずに援助してほしいと考える部下もいるのです。
4つ目は委任型。
この型は自分で問題を解決でき,自信もあるので,放っておいてくれた方がパフォーマンスが上がるようなできるベテラン社員を対象とする型です。
このような部下とは,仕事の到達点(成果,到達レベル,納期等)だけをすり合わせておいて,あとは細かくマネジメントをする必要はありません。
逆に細かいマネジメントをすると,信頼されていない,任せてくれないと不満をかかえます。
その結果,上司を邪魔者として扱うようになり,影響力が大きく他の部下への影響力も強いため,チーム全体に大変ややこしい状況を招いてしまう恐れがあります。
力のあるベテラン社員には委任型のリーダーシップをとり,ゴールのすり合わせであとはお任せした方が良い結果が生まれることが多いことを覚えておいてくださいね。
以上の4つの型について,自分基準ではなく,部下の特性によって使い分けてくださいね。
②知っていることを質問して考えさせる,伝達前に質問して関心を高める,指示を質問に変えてみる,
これは部下の主体性を高める方法になります。
主体性のない部下は,なかなかモチベーションが高まらず,仕事の成果もそこそこで,上司の指示がないと少しでも面倒なことを避けて,楽な仕事に偏りがちになります。
さて,そんな部下のモチベーションを高めるためには,どのように接すれば良いでしょうか。
それは問いのレベルを高めることです。
主体的な人は,仕事をうまくこなすには,どうやって問題解決するか,どうすれば生産性を高められるか,どうすれば価値を高められるか,どうすれば稼げるか等と常に問いをもって過ごしています。
主体的でない人は,このような問いをもっていません。ただ,作業を終わらそうとしているだけです。
そんな方々に問いをもたせるには,質問して外から問いを投げかけるのです。その質問が問いのレベルを決めるので,上司の質問力が大切になります。
具体的には上司の質問は,知らないから質問するのではありません。むしろ,知っていることを,相手の関心を高めて,考えさせるために質問するのです。
すなわち,部下に考えてほしいことを指示・伝達するのではなく,質問するのです。細かく指示をするから,部下が良い仕事をしてくれるのではないのです。質問して部下が自発的に考えるから,良い仕事ができるのです。
あえて,知っていることを質問する,伝達の前に質問をいれて関心を高める,指示を質問に変えて考えさせる。これだけで,部下は自主性をもち,見違えるように働いてくれるはずです。
③報連相のタイミングは事前に設定しておくことで,部下からの情報収集が容易になる
最後は報連相のタイミングは事前に設定しておくです。
上司は最前線の情報は部下から聞き取るしかありません。しかし,部下は報告・連絡しても何のメリットもない場合は面倒な報連相はしたくありません。
無理やり報告,連絡をさせようとしても逆効果で面倒くさい上司と見られて信頼関係を崩してしまう恐れがあります。
対策としては,報告のタイミングを事前に決めておくことです。そのタイミングになれば,部下は報告に来ます。
今週中に一旦報告をお願いねと頼んでおきます。
報告を受けたら,部下の事実と意見を切り分けて理解し,事実をもとに意見のすり合わせをします。
最後に感謝の気持ちを伝えても良いし,改善点や選択肢を提案しても良いし,何らかのフィードバックを行って,報告,連絡,相談をすることのメリットを理解してもらえるようひと工夫を加えます。
仕事の与え方に,部下の仕事のやり方が大きく変わるのでぜひ,このような方法を上手く使えるよう訓練してくださいね。
それでは,30日目の問題を記載しますので,よかったら音声教材をご購入くださいね。
1.算数文章題
(1)メロンが1と5/9kg,すいかが7/9kgあります。メロンはすいかより何kg多くありますか。
答え:7/9kg
(2)赤いリボンが1/6m,白いリボンが2/3mあります。リボンは合わせて何mありますか。
答え:5/6m
(3)醤油が1つのビンに1/8㍑,もう1つのビンに1/4㍑入っています。醤油は全部で何㍑ありますか。
答え:3/8㍑
(4)なしが1つの箱に2/3kg,もう1つの箱に2/9kg入っています。なしは全部で何kgありますか。
答え:8/9kg
(5)牛乳が1つのビンに2/5㍑,もう1つのビンに3/10㍑はいっています。牛乳は全部で何㍑ありますか。
答え:7/10㍑
(6)オリーブオイルが2/3㍑ありました。料理でそのうち,1/6㍑を使いました。オリーブオイルは何㍑残っていますか。
答え:3/6㍑(1/2㍑)
(7)栄養ドリンクが1と1/6㍑あります。そのうち,1/2㍑を飲むと,何㍑残りますか。
答え:4/6㍑(2/3㍑)
(8)小麦が1つの入れ物に1と3/4kg,もう1つの入れ物に1と4/5kg入っています。小麦は全部で何kgありますか。
答え:2と31/20(3と11/20)
(9)ソースが5本のビンに同じ量ずつ入っています。ソースは全部で3.5㍑だそうです。1本のビンにソースは何㍑入っていますか。
答え:0.7㍑
(10)金属2.4mの重さを測ったら,8.4kgありました。この金属1mあたりの重さは何kgですか。
答え:7/2kg(3.5kg)
2.一口メモ
いかがでしたか。
部下の特性,経験に合わせたリーダーシップ(指示型,提案型,援助型,委任型)
知っていることを質問して考えさせる,伝達前に質問して関心を高める,指示を質問に変えてみる。
報連相のタイミングは事前に設定しておくことで,部下からの情報収集が容易になる。
担当者の時には分からなかったいろいろな方法論があるものですね。
いつになっても勉強することは大切ですね。
それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!
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