変圧器の負荷時タップ切換器の説明[変圧器2]

変圧器の負荷時タップ切換器の動作原理を示す回路接続図を描き,限流リアクトル,限流抵抗,タップ選択器,切換開閉器の機能を説明する。

 

目次

  1. 変圧器の負荷時タップ切換器の概要
  2. 限流リアクトル
  3. 限流抵抗
  4. タップ選択器
  5. 切換開閉器
  6. まとめ

1.変圧器の負荷時タップ切換器の概要

 

負荷電流を切ることなくタップ切換のできる負荷時タップ切換器には,並列区分リアクトル方式と単一回路抵抗方式がある。

 

並列区分リアクトル方式の回路接続図を示すと上図のようになり,図ではタップ1を使用中で,負荷電流Iはリアクトルの分流作用で2分割されて,I/2ずつがタップ1と1’ から流入している。

 

このときタップ1から2に進めるには,まずSAを開いてタップ1から2に進め,ついでSAを閉じる。

(この状態ではタップ1,2間の巻線が短絡されるが,限流リアクトルによって短絡電流が制限される)

 

次にSBを開いてタップ1’から2’にすすめてSBを閉じる。

 

タップを2から3に移すのも同様であり,2から3に移すには上述と逆の順に行えば良い。

 

単一回路抵抗方式の並列区分リアクトル方式の回路接続図は以下の画像のようになり,図ではタップ1を使用し全負荷電流Iはこれに流れている。

 

タップを2に進めるには,切換開閉器をa→b→c→dと進める。(この過程で接触子がbc間を連結するとき,タップ1,2間の巻線回路には,2つの限流抵抗RA,RBが直列に入って短絡電流を制限する)

 

接触子がdに移ると全負荷電流Iがこれに流れて,使用タップは2に転ずる。

 

タップ1の接触子を3に進めておいてから,切換開閉器をd→c→b→aと進める。

 

以下同様であり,逆に進めるには上記と逆の操作をすれば良い。

 

2.限流リアクトル

 

タップ切換時に切換える2つのタップ間の巻線が短絡される際の短絡電流を制限し,負荷電流を2分させる分流作用を行う。

 

3.限流抵抗

 

限流リアクトルと同様に,短絡させるタップ間巻線に流れる短絡電流を制限する。

4.タップ選択器

 

切換開閉器で電流が切られた無電流の状態でタップの選択接続を行う。

5.切換開閉器

 

タップ切換のため負荷電流の切り換え開閉を行う。

6.まとめ

 

変圧器の負荷時タップ切換器の動作原理を示す回路接続図を描き,限流リアクトル,限流抵抗,タップ選択器,切換開閉器の機能を説明しました。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!