ガス絶縁開閉装置(GIS)の解説[施設管理33]

ガス絶縁開閉装置(GIS)の性能低下の監視,測定には次の項目があるが,これらの監視,測定の意義とその具体的な方法を説明する。

 

目次

  1. ガス圧監視
  2. 部分放電監視
  3. ガス中水分測定
  4. ガス分解生成物測定
  5. まとめ

1.ガス圧監視

 

(1)監視の意義

 

ガス絶縁開閉装置(GIS)の絶縁媒体および消弧媒体としてはSF6ガスを使用している。

 

このガスは,数気圧以上の圧力を加えることで,絶縁性能および消弧性能が得られる。

 

よって,タンクや配管部分での破損,ねじやボルトの緩みがあると,ここからガスが漏れ,圧力が低下して絶縁破壊に至る恐れがある。

 

このような理由からガス圧を監視することが必要である。

 

(2)方法

 

ガス圧力計による監視(タンク内の圧力を圧力計で監視する)

 

2.部分放電監視

 

(1)監視の意義

 

タンク内に異物や突起物があると,そこに電界が集中し部分放電を生じる。

 

その結果,分解ガスが発生し絶縁破壊に至る。

 

このような理由から部分放電を監視する必要がある。

 

(2)方法

 

①コロナ放電の検出(タンク内に測定用探針を設けて,部分放電を関しする)

 

②周波数解析法(部分放電の放電電磁波の周波数成分は750MHzになることを利用して,スペクトルアナライザで周波数解析を行う)

 

3.ガス中水分測定

 

(1)測定の意義

 

ガス中に含まれる水分が多くなると,結露を生じ絶縁耐力が低下し,絶縁破壊に至る。

 

このような理由からガス中の水分を測定する必要がある。

 

(2)方法

 

水分計法

 

方法①:五酸化リンの薄膜に吸収させた電極間に電圧をかけ,水分を水素と酸素に分離させ,流れる電流を測定する。

 

方法②:水分が入るとキャパシタンスが変化するエレメントを使い,キャパシタンスの変化を測定する。

 

4.ガス分解生成物測定

 

(1)測定の意義

 

タンク内で放電を生じると,分解ガスと生成物が生じるが,この分解ガスと生成物を測定することで,部分放電等の有無を知ることができる。

 

(2)方法

 

呈色反応法を利用したガスチェッカー(分解ガスによって検出素子が変色し,変色長から分解ガス濃度を測定する)

 

5.まとめ

 

ガス絶縁開閉装置(GIS)の性能低下の監視,測定として,ガス圧監視,部分放電監視,ガス中水分測定,ガス分解生成物測定の意義とその具体的な方法について説明しました。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!