水素冷却方式の優位性を解説[発電機2]

大容量のタービン発電機に用いられる水素冷却方式の,発電機効率,機械の大きさ,寿命,騒音について,同一出力の空気冷却方式と比べて説明する。

 

目次

  1. 水素冷却方式の発電機の効率
  2. 水素冷却方式の機械の大きさ
  3. 水素冷却方式の寿命
  4. 水素冷却方式の騒音
  5. まとめ

☆ありそうでなかった電験論説音声教材。さらなる一歩を!☆

1.水素冷却方式の発電機の効率

 

水素の比重は空気の約7%で,風損を約10%に減少することができる。

 

そのため発電効率を1〜2%向上させることができる。

 

2.水素冷却方式の機械の大きさ

 

水素の比熱は空気の約14倍であり,水素の熱伝導率は空気の約6.7倍,熱伝達率は約1.5倍であるので,冷却効果が大きく,同一出力の場合,機械の寸法を60〜70%程度にできる。

 

3.水素冷却方式の寿命

 

水素冷却方式では酸素が存在しないので,絶縁物の劣化が少なく寿命が長い。

 

4.水素冷却方式の騒音

 

水素は密度(比重)が小さく,かつ,全密閉形であるので空気冷却に比べ騒音は著しく少なくなる。

 

5.まとめ

 

大容量のタービン発電機に用いられる水素冷却方式の,発電機効率,機械の大きさ,寿命,騒音について,同一出力の空気冷却方式と比べて説明しました。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

 ☆ありそうでなかった電験論説音声教材。さらなる一歩を!☆