CVケーブルの特徴を解説[送電線6]

CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルケーブル)の特徴をOFケーブルと比較しながら説明する。

 

目次

  1. 構造
  2. 電気的特性
  3. 熱および機械的特性
  4. 布設および接続
  5. 保守
  6. 製作面
  7. まとめ

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1.構造

 

OFケーブルは紙と絶縁紙油で絶縁し,金属シースであるが,CVケーブルは架橋ポリエチレン絶縁,ビニルシースである。

 

3相のCVケーブルを撚り合わせたトリプレックス形CVケーブル(CVTケーブル)の特徴は以下の通り。

 

・熱抵抗が小さく,電流容量を大きくできる。

 

・軽量で曲げやすく,施工,輸送面で有利である。

 

・熱伸縮をケーブル全体で吸収させ,わずかなオフセット(余長)で良いことから,マンホール寸法を小さくできる。

 

(参考)

シース:ケーブル絶縁物への湿気侵入防止のため,および,機械的,化学的な保護を目的とした絶縁物外層の被覆(金属シース,ビニルシースがある)

 

OFケーブル:ケーブル内に油通路を設けて,これに油槽を接続して,負荷投入や遮断時に生じる油圧変化による絶縁油の膨張,収縮を補償し,ケーブルの内圧を常に外圧よりも高い所定範囲に保ちながら運用されているケーブル。

 

絶縁油の絶縁性能は無劣化で信頼性が高い。

漏油が発生しても給油を継続することで送電が可能である。

 

2.電気的特性

 

CVケーブルは誘電正接(tanδ),比誘電率が小さい。

 

このため,誘電体損,充電電流の低減が図れる。

 

また,絶縁物の耐電圧特性に幾分バラツキがあるので,同じ充電電圧のOFケーブルと比べて,絶縁の厚さが厚くなる。

 

3.熱および機械的特性

 

架橋ポリエチレンは,熱・機械的特性が優れている。

 

このため,導体許容温度をOFケーブルよりも高くできる(最高許容温度,CVケーブル:90℃,OFケーブル:80〜85℃)。

 

4.布設および接続

 

CVケーブルは金属シースがないので軽量であり,取り扱いやすい。よって,布設工事が比較的容易である。

 

また,CVケーブルは絶縁油を用いていないので,接続作業も簡単である。

 

5.保守

 

OFケーブルは油槽などの給油設備が必要であり,日常的に,油圧,油面,油漏れなどの管理,保守が必要である。

 

給油設備には,高所設置の重力油槽と封入ガスによる圧力油槽があり,いずれも建設費は高価である。

 

給油区間は両端給油方式で,5km程度で長距離線路では途中に給油所や給油用マンホールが必要となる。

 

一方,CVケーブルはこれに類する設備がなく,管理,保守は必要がない。

 

6.製作面

 

CVケーブルは,絶縁体内にボイドや異物あるいは半導電層突起などが存在すると耐電圧性能の低下を招くことから,製造時にこれらの生成に十分に注意する必要がある。

 

7.まとめ

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CVケーブルの特徴について,OFケーブルと比較しながら説明しました。

 

CVケーブルは架橋ポリエチレン絶縁,ビニルシースであり,OFケーブルと比べて,軽量で扱いやすい。

 

布設工事や接続工事が比較的容易であり,給油設備が不要であることから,設備がシンプルになり,管理,保守が容易である。

 

熱,機械的特性が優れており,導体許容温度が90℃と,OFケーブルの80〜85℃と比べて高くできる。

 

また,製造面では絶縁体内にボイド,異物,半導電層突起の耐電圧低下の影響が大きいことから,製作時に十分に注意する必要がある。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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