1.絶縁設計面
送電線の使用電圧に応じて,内部異常電圧に対して十分な安全性を持つように個数を定める。
線路開閉時の開閉サージや地絡,短絡などによって発生する持続性過電圧,すなわち,内部異常電圧(内雷)は,その大きさが概ね常規対地電圧の3〜4倍である。
降雨時に発生した異常電圧に耐えられるよう,商用周波注水フラッシオーバ電圧が常規対地電圧の3〜4倍程度に相当するがいし個数を1連の個数の最小値とする。
さらに,がいしの劣化を考慮した保守用がいしを1個追加した個数を標準とする。
なお,参考ではあるが,雷撃(外雷)に対しては近接する変電所に過大な雷サージが到達しないよう,がいしでフラッシオーバさせて,鉄塔から地面に雷サージを流すことで,変電所に侵入する雷サージの大きさを抑制する。
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2.塩害設計面
塩害,煙じん,霧(スモッグ)害などによって汚損の恐れがある場所では,その程度に応じた適切な個数を標準個数に付け加える。
なお,雷害の多い地区でも同様に個数を追加する場合がある。
3.その他
将来,昇圧を計画する送電線では,あらかじめ昇圧後の絶縁設計でがいし個数を決定しておく。
なお,雷サージに対しては,アークホーン間隔を調整することで対応する。
4.まとめ
送電線の懸垂がいしの個数の決定方法を説明しました。
絶縁設計面では,内部異常電圧に耐えられるよう,商用周波注水フラッシオーバ電圧が常規対地電圧の3〜4倍程度に相当するがいしを1連のがいし個数の最小値とし,これに保守用がいし1個を追加した個数を標準とする。
また,塩害設計面では,塩害,煙じん,霧(スモッグ)害などで汚損の恐れがある場所では,その程度に応じた適切ながいし個数を標準個数に付け加える。
それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!
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