火力発電所のボイラ設備の解説[火力発電所6]

火力発電所のボイラ設備を構成する過熱器,再熱器,節炭器および空気予熱器の概要を説明する。

 

目次

  1. 過熱器
  2. 再熱器
  3. 節炭器
  4. 空気予熱器
  5. まとめ

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1.過熱器

 

ボイラドラムなどからの飽和蒸気を過熱し,乾燥した過熱蒸気を作るものである。

 

一般に燃焼ガスの通路に設置される。

 

放射形・接触形(対流形とも呼ぶ)がある。

 

2.再熱器

 

熱サイクルの効率向上およびタービン,翼の腐食防止などのために,高圧タービンで仕事をした低温低圧の蒸気を一度ボイラに戻して再過熱し,再び中・低圧タービンで仕事をさせるためのものである。

 

主に7.5万kW以上の発電用ボイラに用いられる。

 

3.節炭器

 

煙道ガスの予熱を利用してボイラ給水を過熱し,プラント全体の熱効率を高めるとともに,ドラムに与える熱応力の軽減を図る。

 

4.空気予熱器

 

節炭器出口側の煙道に設けられる。

 

煙道ガスの廃熱を燃焼用空気に回収し,プラント熱効率を高める熱交換器である。

 

燃焼用空気を予熱することで,燃焼効率を向上する。

 

5.まとめ

 

火力発電所のボイラ設備を構成する機器について説明しました。

 

過熱蒸気を作る過熱器,低圧低温の蒸気を再加熱する再熱器,ボイラ給水を加熱する節炭器,燃焼用空気を加熱する空気予熱器について理解できましたか。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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