火力発電所の重油専焼ボイラの通風方式の解説[火力発電所5]

火力発電所の重油専焼ボイラは,一般的に加圧燃焼(強圧通風)方式が採用されているが,平衡通風方式と比べた得失を説明する。

 

目次

  1. 加圧燃焼方式が平衡通風方式よりも優れている点
  2. 加圧燃焼方式が平衡通風方式よりも劣っている点
  3. まとめ

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1.加圧燃焼方式が平衡通風方式よりも優れている点

 

(1)炉壁の構造がガスタイトになっているので,混入空気が皆無である。

 

よって,このための排ガス損失がなくなり,ボイラ効率が向上する。

 

(2)混入空気がないことは,過剰空気を絞って運転できるのでボイラ効率を上げられる。

 

(3)過剰空気を少なくして運転できるので,排ガスの露点が下がり,低温部,特に空気予熱器の高温による腐食を防止するのに効果がある。

 

(4)誘引通風機が不要となるから,以下の点で有利となる。

 

・押込通風機だけで良いから,誘引通風機の設備費が節約できる。

 

・所要動力が低減する

 

・面倒な炉内圧制御が不要となるので,制御のシステムが単純となり,運転が容易となる。

 

・誘引通風機に生じていた,石炭の揮発分によるロータ,ダンパなどの汚損事故がなくなるので,運転の信頼度が向上する。

 

2.加圧燃焼方式が平衡通風方式よりも劣っている点

 

(1)火炉内を気密に保つため,炉壁の工作,据付に高精度が要求される。

 

(2)天井管理室,のぞき窓,バーナー部などのシール構造が複雑である。

 

(3)押込通風機以外でシール用の圧縮空気源が必要である。

 

(4)一般に重油専焼ボイラは,火炉負荷を高く設計しているので,加圧燃焼の場合にケーシングの損傷が起こりやすく,また,ガス漏れ発生時にはボイラを停止しないと修理できない。

 

(5)火炉内監視のため,気軽に火炉内を見ることができない,のぞき窓も保安上,種々の工夫がなされており一定の手続きを終えないと開閉できない。

 

3.まとめ

火力発電所の重油専焼ボイラは,一般的に加圧燃焼(強圧通風)方式が採用されており,平衡通風方式と比べた得失を説明しました。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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