ガスタービン発電の得失と用途を解説[火力発電所4]

ガスタービン発電の得失と用途について説明します。

 

目次

  1. ガスタービン発電の利点
  2. ガスタービン発電の欠点
  3. ガスタービン発電の用途
  4. まとめ

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1.ガスタービン発電の利点

 

(1)設備構成が簡単で小型で,補機も少なくて建設費が安い

 

(2)始動が容易で全負荷までの始動時間が15〜30分程度の短時間である。

 

(3)負荷変動への追従性がよく,急速な対応ができる。

 

(4)運転操作が容易で,熟練運転員を必要とせず,所要人員も少ない。

 

(5)自動化が容易である。

 

(6)小型であるため,建屋や敷地面積が小さい。

 

(7)設備が簡単・小型で,かつ標準化されており,建設工期が短い。

 

(8)水や蒸気をサイクルに使用していないことから,冷却水の所要量が少なく,水処理も不要である。

 

構造が簡単なので,信頼性が高く,点検期間が短い。コンバインドサイクルに用いて高効率を得ることができる。

 

2.ガスタービン発電の欠点

 

(1)ガス温度が高いため,高級な材料が必要である。

 

(2)材料面から容量に制約があり大容量化できない(最大単機容量は10数万kW程度)。

 

(3)熱効率が25〜30%で,汽力発電と比べて劣る(小容量の割には効率は良い)。

 

(4)開放サイクルでは,燃料の制約を受ける。

 

また出力が外気温度や大気圧に左右される。

 

(5)多量の空気を吸排気するので,大きなダクトや大きな消音器を設置する必要がある。

 

騒音対策が必要である。

 

3.ガスタービン発電の用途

 

(1)ピーク負荷用電源

 

(2)汽力発電と組み合わせたコンバインドサイクル発電用

 

(3)停電時や消防設備のための非常用電源(汽力発電所の自力始動用非常電源)

 

(4)自家発電用電源(排ガスを用いたコージェネレーションシステムにできる場合は有利)

 

 

4.まとめ

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ガスタービン発電の得失と用途について説明しました。

 

ガスタービン発電は比較的小型であることから,補機が少なく取り扱いやすい。

 

建設工期,点検期間が短く,建設費が安価である。

 

また,熟練した作業員を必要とせず,自動化しやすく,追従性が良いことからピーク負荷電源に活用されている。

 

コンバインドサイクルとしても活用できる。

 

また,停電時の非常用電源やコージェネレーションシステムとして使用される場合もある。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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