地中配電線路を架空配電線路と比較した場合の得失は?[配電線1]

 

都市部,変電所の出口付近,鉄道横断部分等で配電線の地中化が推進されているよね。

地中配電線路を架空配電線路と比較した場合の得失は何だろうか?

 

目次

  1. 地中配電線の利点
  2. 地中配電線の欠点
  3. まとめ

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都市部の無電柱化等が進められているところがありますね。

 

地中配電線を採用することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。

 

架空配電線との得失について説明します。

 

1.地中配電線の利点

 

(1)都市部の景観を向上させ,交通や消防活動の阻害因子を除けます。

 

(2)地中化することで,同一ルートに多条数のケーブルを布設できます。

変電所引出口,都市部のような需要密度の高い場所での配電線の布設が容易になります。

 

(3)充電部が地上にないので,感電の恐れがなくなります。

 

(4)台風のような暴風雨による自然災害に強い。

また,飛来物や車両等の他物接触による供給支障を防止できます。

 

2.地中配電線の欠点

 

(1)架空配電線と比べて,格段に大きいコストを要します。

 

(2)道路工事による掘削,ボーリング地質調査等が原因で地中ケーブルが損傷する場合があります。

一旦,事故が発生すると復旧までに長時間を要します。

 

(3)布設工事では,他埋設物の防護や一般の交通への配慮が必要になります。

また,工事中の騒音や振動が大きいので,地域住民への配慮が必要になります。

 

(4)道路の掘削や埋め戻し,舗装復旧等の工程管理が煩雑になります。

工事自体も複雑になることから,架空配電線と比べて工期が長くなります。

 

(5)需要増加によるケーブルの太線化は,架空配電線と比べて容易ではない。

 

(6)ケーブルは対地静電容量が大きいことから,軽負荷時の電圧上昇が懸念される。

 

3.まとめ

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いかがでしたか。

 

地中配電線は景観をスッキリとさせて,近代的な都市空間を創出できます。

 

感電する恐れもないことから安心なのですが,一旦事故が発生すると復旧まで時間がかかってしまいますね。

 

さらに,道路工事が必要なので,埋設物調査,開孔工事や交通の確保等でコストが増大してしまいます。

 

地中と架空の判断は総合的な観点から判断が必要であることが分かりましたね。

 

電験の取得はコツコツとした積み上げの賜物です。

 

効率的に積み上げ作業を続けましょうね。

 

それでは,人間万事塞翁が馬。人生,何事も楽しみましょう!

 

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