ubuntuで動画を編集する(Kdenlive活用)

目次

  1. Ubuntuで動画を編集する
  2. UbuntuにKdenliveをインストールする
  3. 初期設定に起こりがちなトラブルと解消方法(音がでない)
  4. スマホの動画に音楽を加えて編集する

1.Ubuntuで動画を編集する

 

こんにちわ。本ブログでは,Ubuntu,Lubuntuの役に立つ使い方を紹介しています。Ubuntu,Lubuntuは,OSを含めた全てのアプリケーションが無料で使えて,かつ,数世代前のPCでもスムーズに動作する非常に優れものです。私事でたいへん恐縮ですが,これまでに,Ubuntu,Lubuntuの中古PCを約100台販売してきました。

 

旧PCの有効活用で,新PCを購入するまでのつなぎに,小中高生のウェブ活用に,LINE,Skype,動画・音楽のダウンロードと再生やDVD鑑賞に,また,ゲームや私のようなブログ作成に,さらにはプロ顔負けの動画編集に,といろいろと楽しめますので,ぜひ,このブログをご覧になり,Ubuntu,Lubuntuの様々な可能性を感じてください。

 

さて,Ubuntuは動画編集が弱いと言われていた時期も有りますが,それはひと昔まえの話です。

Ubuntuはあたなのニーズにあわせて,進化の一途をたどっています。

動画編集もその1つ。

 

⬇さらにアプリもフリー。アプリを購入する感覚はもう古い! Ubuntuを使わない手はないです。

 

ここでは,動画編集アプリの1つとして,”Kdenlive” をご紹介します。

 

主な内容ですが,インストール方法,初期設定でおこりがちなトラブルとその解消方法,簡単な動画編集の基本を説明をいたします。

  

では,はじめましょう。

2.UbuntuにKdenliveをインストールする

 

Ubuntu 1804の ”Ubuntuソフトウェア” で  ”Kdenlive” を検索すると以下のように,2つのバージョンが表示されます。

 

以下の画像では2つともインストールされていますが,最新バージョン20.04.0をインストールしてください(画像のように,どちらもインストールしても問題はございません)。

3.初期設定に起こりがちなトラブルと解消方法(音がでない)

 

さて,私がインストールした時に生じた問題で,音がでないトラブルに見舞われました。

解決方法は,端末(ターミナル)で以下のコマンドを入力します。

 

$  SDL_DSP_PATH=/dev/dsp0.3

 

理由は音声に何かがかんでおり,出力できないらしい???

 

とりあえず,音がでない場合はやってみてください。

 

その他にやってみたのは,以下のコマンドです。

 

$  sudo apt install ubuntu-restricted-extras

 

以下の画像のように,最新バージョンを使っていれば特に問題はございません。

 

あとは,Pulse Audio を ”がちゃがちゃ変更する” うちに,音源が復活しました。

 

実を言うと,実際に何が最も効果的であったかが分かっておりません。

私が音声設定に行った内容として,参考程度にやってみてくださいね。

4.スマホの動画に音楽を加えて編集する

 

Kdenliveを起動してください。

以下の画像が立ち上がります。操作画面の配置は,以下の画像に記載した通りです。

 

動画制作の簡単なフローは以下の通りです。

 

①左上の素材部分に動画,音声,スライド,画像を入れる(借り置き場所で,ここで削除等をしても,元データは削除等されない)

 

②素材部分の内,動画や音声の時間が長いものは,右上の素材切り出し場所で,必要な部分をカットする(カットされた状態で,素材部分に動画,音声データが新規に作られる)

 

③素材を選んで,ドラックして下部の編集場所に入れる。動画はV○とA○の2つに入り,音声はA○のみに入る

 

 ④下部の編集場所で,V1→V2→V3,A1 →A2→A3 と時系列に編集しながら積み上げていくと分かりやすい(動画,画像,スライド,音源データを切れ目なく並べる)

 

 ⑤ 右上のプロジェクトモニタで編集中の内容を確認する

 

 ⑥ レンダリングで編集した内容を保存して完成させる(少し時間がかかる)

 

初めて動画編集する場合は,やることが多くて何をすれば良いのかが検討がつきませんが,1度でも動画を編集すれば,直感的に操作ができるようになり,特殊効果の追加等のバリエーションが広がっていきます。

 

1つ目の動画を頑張って作成してみてくださいね。

 

では,1つづつ説明していきます。

 

①  左上の素材部分に動画,音声,スライド,画像を入れる(借り置き場所で,ここで削除等をしても,元データは削除等されない)

 

②素材部分の内,動画や音声の時間が長いものは,右上の素材切り出し場所で,必要な部分をカットする(カットされた状態で,素材部分に動画,音声データが新規に作られる)

 

右上の”素材切り出し場所”で,素材の切り出したい部分の”初め”と”終わり”に”マーキング”して,”ゾーンの切り出し”をします。

 

それぞれの必要な動画,音声等で行います。ただし,編集時に細かく切り貼りができますので,多めに切り出しておいてください。

 

③素材を選んで,ドラックして下部の編集場所に入れる。動画はV○とA○の2つに入り,音声はA○のみに入る

 

切り出し後,素材置き場から,下部の編集する場所に,動画,音声データを移します。

 

動画データに含まれている音声データを使わない場合には,”右クリックーグループ化解除ー音声データ” を選択して,音声データを選択して削除します(Deleteまたは選択した項目を削除)。

 

 

 

④下部の編集場所で,V1→V2→V3,A1 →A2→A3 と時系列に編集しながら積み上げていくと分かりやすい(動画,画像,スライド,音源データを切れ目なく並べる)

 

必要に応じて,編集場所のV3,A3等の枠を追加します。

以下の画像のように,”編集場所で 右クリック ー トラックの挿入 ー ダイアログでトラック挿入位置(aboveまたはunder)を選択 ー AVトラックを選択ーOK” とします。

 

 

 

 

⑤ 右上のプロジェクトモニタで編集中の内容を確認する

必要な音声データおよび動画データを切れ目なく並べて,右上の編集データの確認画面で,再生して確認しながら,動画編集を進めていきます。

 

  

⑥ レンダリングで編集した内容を保存して完成させる(少し時間がかかる)

 

いろいろな素材をつなぎ合わせて,動画を作成してみました。

最後に,動画として保存するためにはレンダリングします。

 

 

保存形式はMP4とすれば,汎用性がありますので良いでしょう。

あとはクオリティを選択して,動画の粗さを決定してください。何度か経験すれば,保存時間,データ容量の感覚がつかめますので,スペックに応じたクオリティとしてください。

 

 

動画が完成したら,SMplayer等の動画再生アプリケーションで確認してください。

SMplayerによる動画再生はこちら

 

 

それでは,人間万事塞翁が馬。今日も一日,楽しみましょう!